column

Diary

　生活が落ち着きを取り戻してきた今日この頃。コラムです。さて、我が家にはThree years diary（要は3年日記）という日記帳があります。そして、この日記帳が今日2004年6月30日をもって終了します。振り返ってみるとこの日記帳を買ったのが2001年、秋の院試を控えて勉強も微妙な進み具合だった学部4年のとき。あのときは、はてさて3年後はどうなっていることやら。ちゃんと院にいってうまくいっていれば後期課程の1年か…。なんて考えながら日々過ごしていたのでしょう。日記を読むとそれがひしひしと伝わってきます。まあ、結果をみれば、とりあえず順調ということなのでしょうか。人生なるようになるものです。しかし、あと3年後となると…。これまた不安です。後期課程を修了して、日本のどこかで就職していればいいのですが。道は険しいです。さて、いかにもこれまできちんと日記をつけていたような調子で書いてますが、実際はほとんど白紙です。まあ、重要な日については何かしら書いてますが。日記に限らず記録をつけておくというのは、非常に重要な意味を持つと思います。人間の記憶というのは相当曖昧で、そしてほとんど思い込みで成り立っているようなものです。特に過去の自分を美化したり、正当化しがちです。「あのときはこう考えたからこうしたんだ」みたいな。そう思い込んでいつの間にかそれが真実であったように錯覚するのが常です。まあ、それはいいとして、忙し過ぎたりして本当の自分を見失いかけたときや自分は何がしたいのか、また何がしたかったのかを考えたりするときなんか、こういう日記を読むと初心に帰れることもあります。結構、昔考えてたことなんて忘れてしまうんですよね。そこら辺にいる子供の気持ちがわからなくなったら、もう子供の心を忘れてしまっているんですよ。自分も絶対に昔そうだったのに。まったく大人という奴は。そういう私が一番子供の心を失っていると思いますが。ここ6年くらいクソ真面目に生きてるせいか、かなり子供の心なんてのは忘れてしまいました。そもそも遊んでない。かといって、そんな苦痛なわけでもなく、それはそれでいいのです。自分が選んだ道だし。そもそもそういう性格だったのでしょう。そう根暗なんですよ。家に引きこもって本とPCと戯れているのがいいのです。たまにはリフレッシュしないと駄目だけど。なんか話ズレてますね。まあいいや。要は、日記つけるといいことあるよってことです。私はつけてませんが。今度は会計の話にします。

英文開示

　遂にPCを買い換えることにしました。手元に届くまでにはまだ1ヶ月近くかかりそうですが。さて、今回は“英文開示”としました。ここ数日、新聞では会計の情報開示についての話題が結構多かったです。問題は、外国企業の財務諸表や金融商品の説明資料についての英語による情報開示を認めるか否かということです。これまでもEU市場における会計の2005年問題を取り上げてきたとは思いますが、要は2005年からEUにおいてIAS（IFRS）の強制適用が開始されるのに際して、EU市場で今まで認められていた日本基準が使用できなくなるのではということが事の発端。そして、それは困るということで、要は日本において外国基準を受け入れることによって、海外市場でも日本基準を受け入れてくれということです。そのような流れのなかで、一昨日（23日）金融審議会が英文開示を段階的に認めていくことを了承したことにより英文開示の解禁が確定しました。この段階的な規制緩和は、まず2005年度から株価指数連動型上場投信（ETF）を対象とした説明書の英文開示を認め、2007年度には日本で株式上場する海外企業に英文開示を解禁するという流れです。これに対して、EUではとりあえず、海外企業のIAS（IFRS）の適用を2年間猶予するとしており、今のところ日本基準での情報開示はまだ可能です。しかし、それ以降となるとやはり厳しいのではないかというのが私見です。会計基準の権威（世界的な評価）、市場の活性化（海外企業の日本市場への呼び込み）などを見ても日本基準のおかれている状況は極めて厳しいといえます。昨今では、アメリカにおいても欧州系の企業は米国基準からIAS（IFRS）に変更している企業もあるほどで、欧州勢の勢いは強まりを見せるばかり。ついこの間まで、米国基準が世界で最も権威ある会計基準としてIASがなんぼのもんじゃといった感じだったのに。でも、会計理論的に本当に今の流れでいいのかどうかはかなり疑問です。公正価値やら包括利益やらどうなんでしょ？ほんとにそれで会計の機能が果たされるのか。なんか投資意思決定に有用な情報とかいいますけど、もっと基本にかえってアカウンタビリティの概念からキッチリ考え直した方がいいんじゃないでしょうかね。まあ、金融経済の昨今ではそういうものが大事なのかもしれませんね。時価評価で一喜一憂してるのもどうかと思うし。もっと、地に足のついた数字が大切なのでは。関係ない話ですけど、企業は本業でキッチリ稼ぐことが何より大切ですよ。

会計参与

　参院選は今日公示です。若者の皆さん選挙に行きましょう。コラムです。さて、今回は“会計参与”。確か10日前くらいに日経の一面にも載ってました。現在、新しく「会社法」なる法律を作成するにあたって、会社財務の透明性の強化を目的に計算書類作成のための会社の機関として新しく会計参与というを創設するということです。会計参与は、会社の計算書類の作成に必要な会社の権限が与えられ、取締役・執行役とともに計算書類を作成することを職務とするということで、その資格は公認会計士（監査法人）、税理士（税理士法人）ということになるようです。会計専門家によって計算書類を作成させることによって、主に中小企業の財務の信頼性を高めようということらしいです。確かに、中小企業では一般に公正妥当な会計基準とかけ離れた会計処理をするようなところもかなりあると思います。そこで、会計参与によって作成された計算書類は企業の信頼性もアップ、金融機関や取引先に経営の健全性を示す手段にもなるよ～というわけです。また、大企業に関しても、会計参与の存在は株主総会においての会計の説明義務を履行するにはもってこいの存在となるでしょう。また、税理士においてもこの会計参与という制度は、とてもいい制度でしょう。法律上の位置付けがきちんとなされたことによって、会社の計算書類作成の補助のスタンスも変わってくると思います。これまでは、会社の顧問税理士さんが書類作成に関与することが多かったと思いますが、会計参与の制度によってその補助の位置付けが明確になったかなと。でも実質は、会計参与制度を設けたところで、もともと中小企業では、会計士・税理士さんが作成に関与していたことを考えれば、何も変わらないような気もしますけどね。そもそも関与していたけどその信頼性が問題だといわれては、この制度が一体なんなのか何ともいえません。信頼性の問題となると基本的に会計参与と監査人は別の方になります（それは大前提ですよね）。できれば、顧問税理士さんなんかも会計参与と別にした方がいいのかもしれません。信頼性を強化するためなら、作成者と監査人はもちろんのことですが、計算書類作成と税務申告関係についても同じ人であると会計がかなり歪みそうな気がします。まあ、まだ審議中の話ですし、この法律ができるのは来年あたりなのでまだまだ議論の余地もあれば、本当にできるかも不明ですけど。しかし、梅雨だってのに雨も降らずに晴れてばっかりですねぇ。えらい暑いし。

経営分析

　4月から月曜日は徹夜になるのが相場です。コラムです。今回は、“経営分析”としました。経営分析といえば、おそらく経営学・商学系の人は学校で習ったのではないでしょうか？そう、あのやたらと比率をみていくあれです。ROEとかROAとかね。まあ、資本利益率ひとつとってもその数はかなりありますね。資本を総資本とするか自己資本とするか、分子を何にするかである意味無限にあります。資本利益率は、収益性をみるときに使用される比率ですが、経営分析の観点は収益性のほかに、安全性や成長性などと様々です。安全性というのは、通常流動比率や当座比率、現金比率などで測られ、その時点の安全性という意味では確かに的を射た分析でしょう。ただ、成長性となるとその分析結果はかなり疑問です。まあ、難しい分野ということです。ライフサイクルによって分析することもあるでしょうし、付加価値の創造過程を分析することもあるようです。企業の成長性というのは、財務的なものも重要ですが、人的資源や企業文化、経営戦略がかなりの要因となるものです。これを定性的に分析するというのはかなり困難でしょうね。企業の先を見通すというのはなかなか難しいものです。さて、数字を弄くって比率を出したりする類いの経営分析は、そもそもどこまで信憑性があるのか疑問だとうのが私の基本的なスタンスです。特に、そこら辺のB/SやらP/Lから数字だけ取ってきて比率を出して、「ハイ、結論。」なんていうのが一番危険。しかも、それで企業間比較なんかしようものなら致命的と言えます。その数字の背景を全く無視してはいけません。会計上の数字が算定された過程は極めて重要です。その企業やその業界特有の会計慣行が必ずあります。小売業ひとつとっても、売上や売上原価の計上はその実務を知らない限り読み取れるものではありません。数字の背景や実務の知識なしでは経営分析はできなものではありません。数字の背後にある店舗の面積あたりの売上や従業員あたりの売上、販促費の規模などというのは、その企業を知る上でかなり重要なファクターとなります。単なる数字のお遊びをしていると、そういった分析をされる方に相手にしてもらえないだけではなく、最終的にはあてにならない分析をしているわけで、誰にも相手にされなくなるというものです。いや～、経営分析恐るべし。難しい数式でなんちゃら分析する以前に、そういう素となる数字の背景を知ることがまず大切ですね。

社会会計

　梅雨なのに雨降らないなぁと思ってたら、台風が来ました。コラムです。今回は、“社会会計”。社会会計というと少し語弊があるようなので、正確には“社会関連会計”といったほうがよいようです。社会会計というと、経済学なんかで出てくる国民所得計算なんかのマクロ会計を指したりするみたいです。まあ、あれも会計のひとつですが、今回はその話は特にしません。私にとって社会会計は、非常に興味深い会計分野のひとつです。しかし、全く掴み所がないというか、体系的な捉え方ができない領域な印象です。おそらく、利害関係者をより広く捉えて、企業が社会とどのよう何関係しているかということを分析していくのだとは思いますが。一般的な企業会計（財務会計）では、精々株主、債権者、投資家あたりが利害関係者としての範囲であり、この場合、企業は社会の一部というよりは、まず企業ありきでものを考えているといえると思います。社会会計では、企業を社会のなかの1単位として捉え、企業を取り巻く従業員、消費者、地域社会に環境まで含まる形で企業の社会的な貢献を会計として捉えようということです。説明しながらもかなりご立派というか、素晴らしい会計分野であると頷かされますが、この多様化・複雑化の進んだ現代社会をどうやって会計的な認識・測定をしていくのかがかなり難しそうですね。はてさてホントにできるのやら。そんななか、この困難そうな社会会計に挑む会計学者様も多くいらっしゃるわけで、それなりの研究がなされ、それなりの成果が挙げられています。諸外国では、イギリスの付加価値計算書やドイツの創造価値計算書、フランスの社会貸借対照表などと実際にかなりのところまで進んでます。社会会計に関する書籍もかなり多く、我が家にも先日亡くなられた山上先生の監訳である“Corporate social reporting: Accounting and Accountability”や“Accounting & Accountability: Changes and challenges in corporate social and environmental reporting”、他にも“Accounting as Social and Institutional Practice”の訳書なんかがあります。面白そうだと思って買ったものの、今のところ手付かずで眠ってます。いつか読みたいですが、今のところ未定ですね。そんな本棚を見て、ふと社会会計について書いてみました。最近は、CSRなんかも盛んですから、重要度が高まる分野でしょう。

インターネット

　時間がいくらあっても足りない。そんな感じ。コラムです。今回は、“インターネット”としてみました。世間では、佐世保の事件を受けてインターネットに関するいろいろな意見が出ていることと思いますが、その話ではないです。今日、海外から数件メールがきてました。内容は、私のメールアドレスがspammerとして載っかっているらしいです。そんでもって、私がspammerか？と。最初はイタズラメールだと思って削除して読みもしなかったんですけど、読んでみたらそんな内容でした。何のことやらサッパリわからず、そもそもspammerやらspamって何？みたいな。アルクの英辞郎で調べたら、「スパム、迷惑メール、ジャンクメール、不要な電子メール［ダイレクトメール］（を無差別に大量配信すること）、同じメッセージを同一または複数のニュースグループ［電子会議室］に重複して投稿［送信］すること」だそうな。え？オレが？と思いながら、かなり困った話だなぁーということで、もう少し検索してみると、そういうイタズラメールをするやつ（つまり、spammer）が、全くないアドレスをつけてメールを送ったりするそうな。しかも、タチの悪い輩は他人のアドレスで送りつけたりするらしいです。この後者にあたる方々がどうやら私のメールアドレスを使っているみたいです。はてさてどうしたものか。これって、かなり悲劇だと思うんですけど。確かに、たまに送った覚えもない送信できませんでしたみたいなメールがきますね。あれがそうだったか。やっとわかった。へえー。なんかそういう不信なメールって、触らぬ神に祟りなしってな感じで触らずに捨てちゃし、あんま気にも留めてなかったですからねぇ。もうちょっと考えなきゃいけないのかなぁ。メールアドレスそのまま公開してるし。さて、話は変わりますが、このHPはどうやら今年中に閉めることになりそうです。プロバイダがHPサービスを止めるとかで。まあ、アドレスを替えて続けるとは思いますが、今のところ未定です。いや、かなりマイナーなプロバイダなんで、薄々こうなることは感づいてましたが、ユーザーにとっては誠に迷惑な話です。全くもって。せっかくここまで使い続けてやってんのに。まあ、そんなことで私的なインターネット事情の話でした。ちゃんちゃん。

合弁企業の経営権

　今更ながら、研究費が嵩むことに気が付いた今日この頃。コラムです。先日、「中国、外資5割超認める」という見出しで、中国の合弁企業への新政策についての記事がありました。最初は、えっ？！外資に経営権認めちゃうの？！なんて思いましたが、どうやら輸出目的の自動車の合弁生産会社限定の話でした。そりゃそうだ。そもそも中国では、外国資本が経営権を握ることはまずありませんでした。また、今回限定的に認められましたが。しかし、今までずっと株式の出資比率に規制をかけていたわけではないのです。実は、50％超でも問題なかったりするんです。そもそも「中外合資経営企業法」という法律では、上限どころか25％以上の出資を義務付けています。さらに、出資比率に応じて役員の数や利益配分をすることも規定しているわけです。では、なぜ？と普通考えてしまいそうですが、ここは中国のしたたかなところでして、経営上の重要事項について決定する役員会の決議は、なんと全会一致を求めているわけなんです。つまり、1％でも中国側が出資していれば、決議に参加する権利があるということで、いくら出資比率で圧倒的に勝っていても実質的な経営権はないわけです。要は、経営権と出資比率を完全に分離しているということです。でも、まあこれは会社法のできる前の話ですが。現在の株式有限会社では、株主総会において同様の決議は、3分の2以上の賛成でOKです。そういう会社では、おそらく出資比率がかなり重要であり、中国側も拘っている筈です。でも、株主平等の原則は当たり前の話ですけど。ということで、つまるところは経営権を持っている合弁会社はないということです。そういう意味では、今回の政策はかなり限定的ではありますが、画期的なものなのでしょう。その記事を読んで他に驚いたことは、中国には自動車メーカーが120社以上もあるらしいです。それって、多分多いですよね。まあ、大手と言われるようなのは数社なんでしょうけど。あと、中国市場ではVWがダントツのトップなんですね。2位のGMの約2.5倍、4位のホンダの6倍以上もの販売台数を誇っているようです。へえ～。さて、合弁の経営権についてもそうですが、この自動車に関する政策についても中国というのはなかなかしたたかです。輸出目的の外資に経営権を認めて、稼がして外貨を稼ぎ、国内向けには規制を強化して自国メーカーを育成。中国側としては願ったり叶ったりじゃないですか。しかも、目的のためには手段は選ばんばりな（社会主義市場経済なんてのはその極致ですが）、枠にはまらない政策というのは日本にはないですよね。

都市化

　紫陽花がちらほら咲き始めてます。そろそろ蛍が飛ぶ頃です。コラムです。今回は、なんとなく独り言。タイトルは“都市化”です。都市化っていうと、どういうイメージが湧くのかは人それぞれでしょうが、おそらく東京はみんなにとって紛れもなく都市だと思います。よく都市化が進むと人間関係が希薄になるだの何だのと言いますが、その通りだと思います。そして、これは都市化とも言えるし現代化とも言えるかと。現代人は、原始的に生きることはほぼ不可能なほどに都市化した社会に生きてます。そう、私は何にも知りません。火ぐらいは起こせるかもしれないけど、おそらくそれ以上のことはできないです。何せ料理もしない人間ですから。何もない無人島に行ったらすぐ死にますね。毎日のように肉を食べながら、その肉が動物を殺して切り刻んだものなんてことが想像もつかないくらいの次元で私は毎日食べてます。都市化が進むっていうことは、そういうことなんだと思います。よく、最近の子供はゲームばかりして、実際の喧嘩や人を傷つけることを体験していないなんていいますが、それも一つの現象かと思います。別にみんながみんなそうじゃないですけど。“人を殺したらどうなるか、どんな気持ちになるか知りたかった”なんていうのは、その極限ですよね。要は、血とか死とかの感覚がないんですよね。私もそんなにないですけど。誤解がないように言っときますけど、事の善し悪しの区別はつきますよ。何に関してもリアルな感覚がないというか、出来たものを消費するから出来上がるまでのことなんて認知しないわけです。高度な分業体制なんですよね。機械ひとつとってもさっぱりわからん。自分でも恐ろしいくらい世の中わからないことだらけです。文明社会ってすごいです。でも、やっぱり基本的なことはちゃんと知っておくべきですよね。そういう食に関することもそうですし、環境なんかに関しても。無駄な消費やゴミを捨てるということが地球にどんな影響を及ぼすのか。そんなことは、何百回といろんなところで言われてきましたが、結局リアルに感じないわけです。戦争にしても。やっぱ実際にどういうことなのか身をもって知らなきゃならないと思いますね。別に戦争に行けとか言ってるわけじゃないですよ。子供もちょっとした悪さや喧嘩を通して世の中や人間関係を勉強していくわけですよ。そういうことが大切なんです。たかが独り言といっても、字数制限もあり中身も何となく大きなことだと結局まとまりのない文章になりました。失礼。