2003年 06月 03日
公認会計士法 |
先日(5月30日)、公認会計士法の改正案が参議院で可決され、成立しました。今回の改正は、エンロン、ワールドコムに代表される会計不正事件を受けて、監査人と企業との馴れ合い防止のために、任期が短縮されましたが、このほかに今真っ最中である公認会計士試験の制度の簡素化という内容が含まれています。現在の公認会計士試験は、一次試験(筆記)、二次試験(短答、論文)、三次試験(筆記、面接)の3段階になっていますが、これを今の二次試験の部分を残して、実質1回の試験というものにすると共に、科目数および科目内容の変更を伴ったものです。私も以前、この試験の受験生だったので(受かってない)、とても興味深い内容です。日本の会計士の数は、弁護士と同様に諸外国と比較すると非常に少ないです。そのため、試験の合格者数も司法試験と同様に年々増加させる傾向にありますが、そこでの質の低下や数が間に合わないということもあって、試験の抜本的な改正がなされるようです。司法試験では、いよいよロースクールの制度が開始に迫り、試験制度がガラリと変わろうとしていますが、会計士試験は最終的にどうなるのでしょうかね。最近では、ロースクールとは違いますが、アカウンティングスクールなる大学院を作る大学もあります。この形式の大学院は果たして成功するのやら。不況の最中、資格やMBAに代表される大学院熱も高まる一方ですが、これが良いことなのかはよくわからないですね。結局、そうやってお金をかけて勉強できる人というのもごく一部に過ぎないわけで、社会全体としてのバランスは取れるのでしょうか。大袈裟かもしれませんが、ここ最近日本もアメリカのように日々、貧富の格差が拡がってるんじゃないでしょうかね。なんか、会計士法の改正からエライ話がズレてしまいましたが、日本に限らず、世界におけるそういう格差について、私たちはもっと考えなくてはいけませんよね。お金持ちなんだから。
次は少しはまとまった文章を書くように心掛けよう。
次は少しはまとまった文章を書くように心掛けよう。
by yangyi0312
| 2003-06-03 00:00
| 会計一般