2003年 10月 17日
会計の職能 |
皆さん、お疲れ様です。今回は“会計の職能”。職能とは、あるものが本質的に備えている固有の機能のことをいいます。つまり、一定の目的に限らず、あるものが職務を遂行するにあたって、行なう本質的な機能のことです。会計は、一般的に「経済主体の営む経済活動を認識、測定、記録、計算し伝達するプロセスである」と定義付けられていますが、この定義に従いつつ、その職能を見出すと「記録・伝達」が会計の職能であるんじゃないかと思います。記録とは、後々に伝える必要から、物事の事実を状態・結果などを数値で書き記したものですが、会計においては、認識・測定された経済事象を一定の秩序性を有する帳簿等に記帳することをいいます。これは計算過程としての複式簿記も含みます。つまり、会計の職能としての記録は、経済事象を体系化された一定の方法である複式簿記によって記帳することを意味するのです。次に伝達とは、指示または説得のために、ある人から他の人へ情報を伝えることですが、会計においては、記録された経済事象を一定の形式を備えた会計情報に調整したうえで、利害関係者(情報利用者)に提供する過程をいいます。「記録・伝達」という会計の職能は、会計の最も本質的な機能であり、それは会計の目的、役割に左右されることのない、最上位の機能であるということです。つまり、会計の目的をアカウンタビリティに置くとしても、意思決定有用性に置くとしても、変わることのない機能であるということです。会計の職能が「記録・伝達」にあるとすると、その役割(実質的な機能)は、会計をどのような目的によって行なうかによって決まることになります。「伝達」の目的を何に置くかによって、役割が変わるということですね。つまり、「伝達」の目的の設定から、「記録・伝達」という会計の職能が使用され、結果として目的に沿った役割を会計が担うことになるんです。職能は職能、目的や役割とは別物ということですね。
なんか、すげー読みづらい文章になってしまったような
なんか、すげー読みづらい文章になってしまったような
by yangyi0312
| 2003-10-17 00:00
| 会計一般