2003年 10月 31日
複式簿記 |
10月も今日で終わりか…。コラムです。今回は“複式簿記”、ありそうでなかったこのタイトル。会計を行うためには、複式簿記という技術なしには行うことはできないといっても過言ではないでしょう。会計における計算行為を複式簿記を通して行うことは、その正確かつ簡易な計算体系から変わることはないです(きっと)。複式簿記は会計にとって、必要不可欠な技術(道具)なのです。そんな複式簿記の歴史は古くて、13~14世紀のイタリアの都市国家の商人の帳簿の中から始められたものだと考えられています。世界初の簿記書として知られるルカ・パチオリの『スンマ』は1494年に出版されたもので、複式簿記は500年以上の歴史があるわけですね。そして日本では、1873年に福沢諭吉が出版した『帳合の法』が最初の簿記書になります。複式簿記の複式記入の一つの大きな意義として、複式に記入することにより貸借の合計が一致するという点があります。この複式記入によって、貸借対照表項目と損益計算諸項目を同時に計算することができ、複雑化した企業の利益をシステマティックに計算するが可能になるわけですねぇ~。企業のトータルな利益を期間的に区切って計算することは、会計にしかできないことであり、それは複式簿記という技術のお蔭ということです。たとえ情報技術が発展しても、複式簿記を無視した会計システムは考えられないでしょう(きっと)。さすが人類最高の発明品のひとつです。また、複式簿記の勘定形式を用いて複式記入し、その結果、貸借平均の原理が成立する記帳技術は、基本的に営利・非営利組織を問わず適用できる不変的な記帳技術なのでその使用はさらに、非営利組織による複式簿記の導入という形で広まっていくことでしょう。
最近本読んでないなぁ~。
最近本読んでないなぁ~。
by yangyi0312
| 2003-10-31 00:00
| 会計一般