2003年 12月 02日
XBRL |
師走になりました。台風きてますけど。コラムです。さて、今回は、XBRL(eXtensible Business Reporting Language)という企業の財務データのやり取りに使用される新たなコンピュータ言語についてです。私自身、コンピュータに強いわけでもないし、この“XBML”というもの自体、最近知りました。最近、『XBRLによる財務諸表作成マニュアル』、『XBRL入門』(どちらも日本経済新聞社から)という2冊の本が出されたのをきっかけに知りました。ある授業の兼ね合いもあって、少し興味をもったので読んでみました。このXBRLというものは、XML(eXtensible Markup Language)という標準化されたコンピュータ言語技術を、財務情報の交換に応用したものらしいです。XMLは、情報により豊かな意味を持たせることにより、デジタルな処理を可能にするということで、このHPのようなHTML形式で単に画面上に情報を提示するだけというような、結局はそこから先の利用はアナログ情報として、手作業で処理せざるを得ない状況ではなく、デジタルな情報のまま再利用できる、つまり、表作成のプログラムなどを組み立てておけば、Webサイトから必要な情報を取り込み、リアルタイムで表にできるそうです。自分で必要な情報を、即時に好きなように加工できる、つまり、わざわざ決算書などをExcelに打ち込む必要もなく、分析できるわけですね(すげー)。日本でも国税の電子申告や東証に提出する決算短信の一部はXBRL形式で受け付けているらしいです。知らないうちに情報技術というのは、どんどん進んでいくもんですねぇ。ちょっと気を抜くと、あっという間についていけなくなります(既に、ついていってないけど)。しかし、このような企業情報の発進や伝達、利用が効率的に行われるようになればなるほど、会計の会計としての情報の特性に立ち返る必要があるように思われます。このような時代になると非財務情報や株価などの一般に時価といわれるものの情報は、少ない労力で入手、分析が可能になります。このような情報に近づきつつある昨今の会計情報は、曖昧かつあえて会計で行う必要のない情報ではないでしょうか?その企業独自の数値である原価やきっちりとした信頼性の高い、硬い測定からの情報を提供することが会計の役割なのではないかと私なんかは考えますけど。
by yangyi0312
| 2003-12-02 00:00
| 会計一般