2006年 05月 07日
金融商品取引法 |
GW最終日。コラムです。今回は、金融商品取引法。通称、投資サービス法。要は、今の証券取引法です。そして、最近話題の日本版SOX法の正体がこの法律。現在、国会審議中。そのうち成立、来年あたりにも施行といった感じになるようです。中身によって施行時期は区々。この法律、金融商品に係る法律がこれまでその商品によって規制されていたものを一本化するということと取引所の自主規制や開示規制、内部統制の強化が目的です。これによって金融先物取引法や投資顧問業法といった法律が廃止されたり、銀行法、保険業法などの内容が変わります。金融商品に関するポイントは、投資性のある(元本割れするリスクのある)金融商品の販売に関して、説明ちゃんとしろよ、不適切な商品を売るなよ、素人とプロは区別しろよということみたいです。とりあえず、これまで商品別に定められていた法律を一本化することによって、新たな金融商品による法律の穴がなくなるというところがミソのようです。会計に関する項目は、開示規制、内部統制といったところですが、開示規制の目玉は、四半期開示の制度化でしょう。すでに東証では義務付けられていますが、所詮取引所のルール。様式も決まっていなかったので、内容が企業によってばらつきがありましたが、制度化によってASBJからも開示ルールが公表されれば一定の水準に収まることでしょう。内部統制の強化については、内部統制報告書の提出および監査が義務付けられます。上場企業は、内部統制の構築にてんやわんやです。こちらの導入は2008年4月期からの予定。導入を伸ばして、徹底させるようです。つまり、時間がなかった的な言い訳はなしということか。ちなみに施行時期は、四半期開示や内部統制がらみが2008年4月期からの適用(予定)ですが、虚偽記載や相場操縦、公開買付制度や大量保有報告書などの見直しは、公布後すぐに適用されます。悪しからず。今月1日に遂に会社法が施行されました。商法から会社法が切り離され、証券取引法は金融商品取引法へ。時代に取り残されつつある今日この頃。この法律が施行された頃の世の中はどうなっているのやら。
by yangyi0312
| 2006-05-07 14:59
| 会計一般