2005年 12月 11日
新会社法も近いことですし。 |
すっかり年末。冬の匂い。寒いんだよ。コラムです。今年最後の更新になるような予感。最近は、来春の新会社法の施行にあわせた会計基準の変更がちらほら。いつか紹介した株主資本等変動計算書の導入も正式に決まりました。あわせて利益処分案が廃止されます。そして、資本の部は新たに純資産の部として生まれ変わるようです。過去の話題そのままなので、繰り返しませんが、結構デカい話。資本の部がなくなるなんて、、利益処分案がなくなるなんて、、制度は移り変わるもんですね。役員賞与の損金算入という話もあります。これは税務会計の話ですが、財務会計上はすでに費用計上の会計基準も出来上がり来期から施行されます。これとは話が違うけど、そのうちストックオプションによる報酬も人件費に計上されるようになるとベンチャー企業の収益を圧迫することになりそう。来期の基準変更は意外に多くなりそうですね。ここまでくるとビックバン以前の財務諸表とは全くの別物ですねぇ。でも、この会計ビックバンを乗り越えて、過去の負債を一掃(言い過ぎ?)したからこ今がある。今残っている企業はよくも潰れずに残ったもんだと思います。マジで。基準そのものの変更も多いですが、最近ではやはり監査ネタが多いです。実際の基準の運用は現場にあり。やっぱ内部統制が一番の問題。企業にしても監査法人にしても。人に関わってくる部分は非常に難しい。こればっかりは、チェック体制や責任の所在を明らかにすることくらいしか解決の道はないのかな。基本だけど。やっぱチェック体制がなかったり責任の所在が曖昧だったら、誰でも悪いことするもんだ。だからといってガチガチにすればいいってもんじゃないから難しい。コストとの関わりもあるし。そーいえば、内部統制ネタは、今月の初めに「監査不信“カネボウ粉飾の余波”」ってな特集が日経で組まれてました。基本的に中央青山が大変なんだってってな話。人員確保もままならない状況はかなりの窮地ですね。中央青山もかなりの危機感があるはず。エンロン事件でアンダーセンは消滅しましたけど、カネボウ粉飾で中央青山はどうなるのでしょう。まあ、それ以前に山一や足銀もありましたけど。信頼回復に躍起になっているのはわかりますが、二度あることは三度あるって感じがあると思うのは私だけ(?)。現場に緊張感がないんだな、きっと。ウチが潰れるわけないじゃんみたいな。JALにも同じにおいを感じます。形式がきっと通じないんだと思います。内部統制は現場の雰囲気が大切。一般的にゆるい雰囲気の場所では人間ゆるくなるし、ゆるくせざるを得ない部分もある。ルールを守らないことが普通になるとルールなんてないも同然ですから。
by yangyi0312
| 2005-12-11 22:32
| 会計一般