2005年 10月 16日
週一コラム |
社会人のくせにスーツは3ヶ月以上ご無沙汰。コラムです。どーも景気が上向きだったり(バブル再来なんて言われるくらい)、団塊世代の退職という要因もあって企業の採用意欲は旺盛なようです。ここ数年の就職氷河期は嘘のように。とにかくどこでもよいから就職先を決めるといった状況は、もはや過去のもの(?)。最近ではその頃就職した人たち(私と同世代の方々)のリベンジ転職とやらがにわかに流行しているらしいです。企業とのミスマッチ現象がかなり多かったようなので(不本意な就職では必然的にそうなるでしょうね)、現状に極めて不満な方はこういう方向性を探っているのでしょう。実現可能かは本人の実力如何でしょうが。さて、日本企業では社員の転職はかなり抵抗感があるように感じます。それはおそらく自社を引っ張っていくような人材は、自社で一から育てるという考えがあるからでしょう。そういう企業では、そもそも中途の活用にも及び腰(たぶん)。自分が活用しない(できない)から、去っていく社員を好ましく思えないのでしょう。まあ、有能な人材が去ってしまうのは残念なことですが。ただ、それを補充するだけの中途人材を呼び込める力がないと負の感情が込み上げてくるんでしょうね。自分が魅力的にならないと人は寄ってこないですもの。ただ、日本の世の中が実際、転職バリバリの実力社会になるかってーと微妙ですね。徒弟制度的な文化が根強い国ですから。その方が、日本人の肌にもあっているでしょうし。日本人はOJT万歳でしょう。とりあえず、社員が根付くか根付かないかは親分にかかっています。頑張れ親分。リベンジ転職はそもそもやりたいことと違う仕事をやっているということが原因でしょうが、転職はそれ以外に給料、勤務時間、人間関係など社内環境によるのが一番多いはず。ゆとりをもって労働できる環境とは。「左手に参考書、耳にはヘッドホン、右手におにぎり。靴を脱ぎ捨て畳の上に足を投げ出す。」9/27日経夕刊の連載の始めの文章です。麹町にある河合塾の医学部志望者専用の校舎の風景だそうです(話し大分ズレてますけど)。「校舎のうち教室部分は半分だけ。残り半分は『無駄スペース』」とはこの校舎長の方の言葉。ここでは、無駄が生むゆとりが取り上げられています。これはちょっとやり過ぎ感がありますが、ゆとりがどこまで能力を引き出すのに貢献するのでしょうか。こういう類のものは、企業ではカジュアルデイやフッレクスタイムなんかに代表されるものでしょうが、実際の効果は不明です。自立精神が育っている人には、とてもいいと思いますが、大抵サボり屋さんたちの標的(溜まり場)になるのが関の山な気も。甘すぎるのもダメ、厳しすぎるのもダメ。難しいですねぇ。
by yangyi0312
| 2005-10-16 21:12
| 独り言