2005年 03月 27日
日経JAPAN1000 |
すっかりご無沙汰してしまいました。ネタが無いので来月から始まる“日経JAPAN1000”について。主要な株価指標と言えば、日本では日経平均株価、TOPIX、日経ジャスダック平均などで、海外ではダウ平均、NASDAQ指数、S&P500、FTSE100、DAX、ハンセン指数などでしょう。この“日経JAPAN1000”とは、全上場銘柄のうちの浮動株ベースの時価総額上位1,000銘柄で構成する株価指数です。全証券市場と浮動株ベースというところが目新しいところですね。日本の株式市場の指標と言えば日経平均株価ですが、果たして日経JAPAN1000は、どこまで活用されていくでしょうか。新たな株式指標の試みとしては、毎日新聞がやっている(いた?)“日本株30(J30)”があります。ダウ平均が30社の平均株価からなっているのを模倣したものですが、結局知る人ぞ知る指標で終わったと言えます。検索しても出てこないということは、たぶんなくなったのでしょう。でも、30銘柄くらいの方がわかり易いと思います。さて、浮動株ベースに指数をはじき出すため、全時価総額の94%をカバーすることができるそうです。まあ、1000銘柄という数が多いだけかもしれませんけど。確かに浮動株ベースの利点はかなりあると思います。実際、時価総額が高くても浮動株が少ない銘柄もあるわけなので、指数による運用をした場合、変動が思った以上に大きくなり市場に悪い影響を与えかねません。しかし、1000銘柄で時価総額の94%をカバーしてしまうわけですから、1000銘柄に入らなかった銘柄の時価総額というか、日頃の売買高は上場しているとは言え、相当少ないものがかなり多くあるのでしょうね。新興市場には特に多いことでしょう。実際、新興市場は一部の企業(楽天やライブドアみたいな)の存在でもってるようなものですからねぇ。まあ、ともかく指数は多い方がよいでしょう(普及しない例もありますが)。数が少ないとどうしても偏ってしまいますからね。算定方法によって結果は区々です。日経平均が下がっていてもTOPIXはプラスということも多いですし、新興市場の指標はまた別物です。そういう意味では、日本の証券市場全体の動きを見る初めての指標と言えます。リアルタイムでの公表は、4月下旬からだそうですが、普段からリアルタイムで指標や株価を見る人は証券関係の人かデイレーダーくらいですよね(たぶん)。まあ、この人たちが使用するかしないかが普及の鍵なんですけど。
by yangyi0312
| 2005-03-27 22:09
| 独り言