2005年 03月 10日
開発経済学 |
寒い寒いと思ってたら、一気に花粉の舞う季節になりました。コラムです。今回は、なぜか“開発経済学”。世の中には、国際開発なんちゃらやら国際協力なんちゃらやらといったものが多くあります。そのなかには、研究方法が色々とあるのでしょうが、開発経済学についてちょっと辞書を引いてみました。開発経済学とは、「開発途上国の経済発展、開発政策を分析する応用経済学。発展に伴う構造変化過程で起こる社会の組織的・制度的・文化的変化も分析対象となる。人々の生活水準を上げるためにはどうすればよいかという意味で政策論的指向が強い。市場のみ発達や強い伝統的制度の存在などが先進国を分析する経済理論と異なる。」とあります。IMFなんかが推奨してきた極度の市場化は、この観点からいくとおかしな話なのでしょう(言うまでもなく間違っていたのですが)。世界における貧富の格差を縮小するためには、開発経済学はとても重要な研究分野と言えます。まあ、経済的にいい政策があったとしても、政治的な環境がそれを実現させない障壁となるということがほとんどなのでしょうが。これを会計学的にアプローチすると発展途上国において経済発展を促進させる会計制度を研究するということになるのでしょうかね。名付けて開発会計学(なんちゃって)。この場合、会計制度が明らかに政策的な意味を持つ制度として捉えられることになりますけど、実際日本においても高度経済成長を支えた制度の一つが会計制度です。産業育成のために、資本蓄積を促すように会計制度が構築されていました。現在の先進国を中心とした国際的調和化や資本(市場)主義経済が前提のもとでの会計学研究とは、ちょっと異なりますね。こちらは、グローバルな証券市場が舞台ですから。市場のレベルの違うところに同じ論理を持ち込むのは、市場主義の押し付けに他なりません。ものごとには段階がありますからね。IASBなんかは、国際会計基準を作成するために存在するわけですが、途上国の経済発展を促すような研究をする機関(会計のね)があってもいいのかもしれませんね。まあ、会計制度は税制も絡んでくるので、そう簡単な話ではないですけど。制度的なアプローチをするよりも管理会計的な手法を伝えていく方法のほうが問題もないので着実に発展に貢献できるかもしれません。結局、開発経済学の話なんてしてないですけど、今回はこんなところで終了です。
by yangyi0312
| 2005-03-10 21:48
| 独り言