2004年 10月 14日
離脱規定 |
遂にコンタクト!メガネマン卒業です。さて、今回は“離脱規定”にしました。離脱規定とは、会計基準による会計処理が企業の実態を示さないと思われるときに必ずしも会計基準に従わなくてもよいとする規定のことです。まあ、その字の通りですね。英米においては、この会計基準の離脱が認められています。我が国においては、離脱規定は設けられていません。といいますか、私の見る限りでは、会計学の各種辞典においても「離脱規定」についての説明は皆無です。この離脱規定は、まさに実質優先主義を前面に出した規定ということができると思います。企業の実態を示さない場合は、会計基準と言えども否定されてしまうわけです。いや~、慣習法の国は考え方が違う。規定に従うことをモットーとするような日本の役所の感覚からはかなりかけ離れていると言えますね。形式さえあれば、実質は問いませんもんね。お役所的な考え方ですと。実際、この離脱規定がどのように運用されているかは知りませんが、それなりに必要なものなのかもしれません。まあ、相当な理由がないと認められませんが。臨機応変に実務からの要請に応えるための規定ともいえますけど、クリエイティブ・アカウンティングなんかに使われませんかね。実質優先を追及すると会社ごとに会計処理はかなり異なってくるといえます。特に業種が違うと。では、今の会計は企業の実態をどこまで表しているのかと言われれば謎です。まあボチボチ表しているというところでしょう。そもそも、会計基準なんてのはなくてもよいと言う考え方もあります。極端な話ですが。しかし、会計基準というものができる前まではそういう世界でした。各々が好きなように会計を行っていたわけです。そこでの会計が実態をどこまで開示しているかは、作成者の善意に任されていたわけです。まあ、人間みんないい奴とは限りませんから、会計基準が作成され、そのうえ監査がされるようになったわけですけど。結局のところ必要なんです。まあ、わかりきったことなんですけど。話がかなりズレました。正直、書くことが途中でなくなったんで禅問答してみました。でも、禅問答って、研究するうえで意外に大切なんですよね。そこから見えてくるものが必ずありますから(今回は除く)。
by yangyi0312
| 2004-10-14 22:52
| 会計一般