2004年 09月 16日
プラン・コンタブル |
疲れたぁー。二度と語学の試験なんて受けたくない。コラムです。今回のお題は、“プラン・コンタブル(Plan Comptable)。正直、学会のスタディグループの報告を知るまで聴いたことも見たこともなかったです。Comptableがわからなくて、ここ1ヶ月ちょっとずーっと悩みでした。辞書にも英辞郎にも載ってないし。そして、やっと知ることが出来たかと思えば、どうやらフランス語だったそうです。そりゃ辞書にも英辞郎にも載ってないわ。会計は、フランス語でこういう言い方をするそうです。ちなみに、中国語では会計はクワイチー(クワイジー)と読みます。英語では、もちろんaccountingです。さて、プラン・コンタブルですが、フランス会計をやっている方に聞いたところ日本でいうと財規みたいなものと言われましたが、スタディグループの報告書によると、狭義には勘定プラン、広義には会計実務に対する一般的指針ないし基準としての性格を持っていると説明されています。まあ、中身を見てみないことには判断は出来ませんが、会計に関してかなり広範囲にわたって規定しているものらしいです。その範囲は、企業会計のみならず、公会計やマクロの社会会計との体系的整合性を持ち合わせているというのだからスゴイです。狭義の意味の勘定プランが示すように、会計の基本はやはりその勘定形式であり計算構造的なものだということの表れでしょう。フランス会計がもとの考え方だけあって、世界におけるプラン・コンタブルの影響もフランスの影響の強い地域と重なるようです。今回のスタディグループの研究対象となった国もフランスをはじめペルー、西アフリカ地域、アルジェリア、チュニジア、ベトナム、ラオス、カンボジアという旧植民地の地域がぴったり当てはまっています。そういう意味では、日本はやはりドイツの影響が強くてフランスの影響はさほどなかったと考えられますね。報告書のプロローグにも書いてあるのですが、社会には大規模公開会社だけでなく、非公開企業や中小企業、NPO組織など多くの会社や組織があるわけで、そういうものすべてを含めて考える視点としてプラン・コンタブルのようなものが非常に重要だと思います。また、勘定体系をきちんと勉強(研究)することは最近の会計関係者にとって非常に重要だと思います。私もすでに日常で簿記の存在はないに等しい状態が続いています。。。そういう状況が基本を疎かにした危険な方向への第一歩なのかもしれません。やはり計算構造論的な勉強は財務会計を論じる前にきっちり押さえておくべきでしょうね。
by yangyi0312
| 2004-09-16 01:35
| 会計一般